「人工都市ブラジリアをつくった男」と呼ばれているのが、ブラジルはリオデジャネイロ生まれの建築家、オスカー・ニーマイヤー(1907-2012)だ。
ブラジリアの主要建造物のほとんどは、オスカー・ニーマイヤーの設計によって建てられている。
そのデザインの大きな特徴は、「自由な曲線」が多用されているところ。
ブラジルの自然の中にある曲線から、そして女性の美しい体のラインから、このデザインが生み出されたという。(「産経ニュース」より)
今回の旅を企画・計画してくれたS木さんは、ブラジルへの赴任が決まったときから、絶対にこれらオスカー・ニーマイヤー作品の本物を見たいと思っておられたのだそうだ。それくらい、個性的な建造物が並んでいる。
オスカー・ニーマイヤーの設計にしては直線的なこの建物は、クラウディオサントロ国立劇場(Teatro Nacional Cláudio Santoro、チアートロ・ナショナウ・クラウジオ・サントロ、1958年築)だ。
残念ながら劇場内部は公開されていなかったので、ロビーを見学しただけ。
その外観からは、ただの屋根のように見えたのに、中に入ってみると、すべてがガラス張りだったのには驚いた。このガラス張りの屋根は、ブラインドのように開くことができる。
そしてこのスッキリとした建物は、ブラジリア国立図書館(Biblioteca Nacional de Brasília、ビブリオテーカ・ナショナウ・ジ・ブラジーリア、2007年築)。なんと、オスカー・ニーマイヤーが100歳のときの作品である。ここも外から見ただけ。
続いて向かったのは、ブラジリアの象徴ともいえるメトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana、カテドラル・メトロポリターナ、1958年築)。
午後5時過ぎに到着したら、内部の見学は5時までだった。残念! 明日、再チャレンジとした。
その大聖堂と並ぶように建っている、ドーム型の建物がブラジリア国立博物館(Museu Nacional da República、ムゼウ・ナショナウ・ダ・ヘプーブリカ、1957年築)。
博物館と言いつつも、その内部には美術品(絵画)が飾られていた。
なにしろドーム(半球)型なので、2階のフロアを作ったり、いろんなものを整列させて展示するには効率が悪い。
でも、ブラジルのように広い広い土地があれば、効率なんて、どうでもいいのかもしれないなあ。
今日見学したオスカー・ニーマイヤーの作品群は、すべてブラジリアの中心部、飛行機型の胴体と翼が交わる部分の近くにある。
その真ん中にあるのが、ものすごく巨大なバスターミナル(Rodoviária、ホドヴィアーリア)だ。
立体交差になった道路の下側のすべてがバスターミナルだ。その乗場の数は、軽く見積もっても100以上ある。
各乗場には番号がふってあるだけで、路線図や時刻表、バス停の案内などはないようだ。
どの乗場から、どのバスに乗るかということを知ってる人じゃないと、ブラジリアのバスには乗れそうもない。
しかしながら、人が集まるところには店がある。
小さなテーブルだけの屋台で、串焼き肉(churrascinho、シュハスキーニョ)が焼かれているのがいい匂いで、おいしそうだった。
![]() |
串焼き肉を片手にくつろぐ人たち |
![]() |
果物も売っている |
![]() |
バス乗り場にも行商の人がいる |
![]() |
いい匂いをふりまく串焼き肉の店 |
0 件のコメント:
コメントを投稿