ブラジリアを語るときに、どうしてもはずせないのがジュセリーノ・クビチェック(Juscelino Kubitschek de Oliveira、1902年-1976年)、略してJKだ。
JKは、1956年にブラジル連邦共和国第22代大統領に就任し、新首都ブラジリアの建設に取り組んだ。
新首都建設は、大統領任期の5年間に間に合うように急ピッチで進められ、4年後の1960年に、それまでの首都リオデジャネイロから、新首都ブラジリアに移転したのだった。
ブラジリア観光二日目の今日は、飛行機型のブラジリアの尾部のほうにある「JK記念館(Memorial JK)」からスタート。
ここは、JKの墓所でもある。
今も飛行機型の後ろの方から、ブラジル連邦共和国のかじ取りを見守っているんですね。
医者でもあったJKは、医学書を中心に約3千冊もの蔵書があったそうで、それも展示されている。
記念館の2階は、JKの棺を中心に、JKゆかりの品が展示されている。
観光地のほとんどは、飛行機型の機首のほうに集まっていることから、尾部のこちら側に来ると、タクシーもほとんど走っていない。
そこで路線バスに乗って、バスターミナル(Rodoviária、ホドヴィアーリア)まで行くことにした。
あんなにも巨大なバスターミナルなので、どのバスでもバスターミナルには行くんだろうと思いきや、そうでもないらしい。
バス停にいた親切なおねえさんに教えてもらって、なんとかバスターミナルに行くバスに乗ることができた。料金はひとり1.50R$(約50円)。
バスターミナルに到着後、歩いて向かったのが、昨日、その内部を見ることができなかったブラジリアの象徴、メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana、カテドラル・メトロポリターナ、1958年築)だ。
16本の曲線的な支柱に支えられたこの大聖堂は、オスカー・ニーマイヤーの設計。
その16本の支柱の間はステンドグラスが張りつめてあり、高さ36mの天井からは、3体の天使のモビールが吊り下げられている。
続いて向かったのはブラジル外務省。これまたオスカー・ニーマイヤーの設計で、周囲を取り囲む柱の形から、「弓の宮殿」(Palácio Itamaraty、パラッショ・イタマラチ、1965-69年築)と呼ばれている。
「弓の宮殿」は、内部を見学することもできる。
その1階は、世界最大の「柱のないホール」(2,800m²)が広がっている。地震がない国だからできる技なんだろうな。
2階は、室内庭園を囲むように大小4つの宴会場があり、各国からの賓客をもてなすことができるようになっている。
その外務省「弓の宮殿」の向かい側にあるのが、これまたオスカー・ニーマイヤー設計の法務省「正義の宮殿」(Palácio da Justiça、パラッショ・ダ・ジュスチーカ、1958-60年築)だ。
そしていよいよ、ブラジルの首都機能の中心部である、国会議事堂から三権広場へと向かう。
ホテルでの朝食 |
果物と水からスタートし |
ブラジルらしい朝食へ |
甘いカフェオレも付きものだ |
JK記念館にあるFPSO模型 |
カテドラル(大聖堂)の内部 |
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