外務省「弓の宮殿」(Palácio Itamaraty、パラッショ・イタマラチ、1965-69年)と法務省「正義の宮殿」(Palácio da Justiça、パラッショ・ダ・ジュスチーカ、1958-60年)の、さらに機首側の中央にドンとそびえているのが、国会議事堂「議会の宮殿」(Palácio do Congresso Nacional、パラッショ・ド・コンゴレッソ・ナショナウ、1959年)だ。
お皿を伏せた形のほうが下院(Câmara dos Deputados、カマラ・ドス・デプタードス)、受け皿のような形になっているほうが上院(Senado、セナード)、中央のツインタワーは28階建てだそうだ。
この国会議事堂の正面にある広場が、三権広場(Praça dos Três Poderes、プラッサ・ドス・トレース・ポデリース、1958年)だ。
国会議事堂、最高裁判所、大統領府という立法・司法・行政の三権を担う建物が、この広場の3辺を囲んでいる。
広場の残る1辺、国会議事堂の向かい側にあるのは「祖国と自由に尽くした人々の霊廟」(Panteão da Pátria e da Liberdade Tancredo Neves、パンテオン・ダ・パトリア・イ・ダ・リベルダージ・タンクレード・ネーヴィス、1986年)である。
国会議事堂から見て、左手(北)側にあるのが大統領府「台地の宮殿」(Palácio do Planalto、パラッショ・ド・プラナウト、1958-60年)。
大統領府の入口は、正装した衛兵に守られている。
国会議事堂から見て右(南)側、大統領府と三権広場をはさんで向き合っているのがブラジル最高裁判所(Supremo Tribunal Federal、スープリーモ・トリブナウ・フェデラウ、1958年-60年)。
その前庭には「目隠し裁判の像」が据えられている。
ギリシャ神話の法の女神「テミス」をモチーフに、人の姿に惑わされず、常に公正な裁判を行うようにという、正義への願いが込められているそうだ。
三権広場から、さらに飛行機型の機首方向へタクシーで5分(3km)ほど。ブラジル大統領官邸「夜明けの宮殿」(Palácio da Alvorada、パラッショ・ダ・アウヴォラーダ、1956-57年)にやってきた。
広大な庭にはエミュー(小型のダチョウ)が座ってる。
その「夜明けの宮殿」の衛兵さんの前で記念写真である。
大統領府「台地の宮殿」の衛兵さんたちも、『あれって本物の衛兵さん? それとも置き物なの?』と思うぐらいピクリとも動かなかったが、こちら大統領官邸「夜明けの宮殿」の衛兵さんもピクリとも動かない。たいへんな仕事だなあ。
三権広場も含めて、それを取り巻く建物はほぼすべてオスカー・ニーマイヤーの設計によるものである。
ちなみにちょうど今(2015年7月18日−10月12日)、東京都現代美術館(江東区三好)で、「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」という展示が行われているようです。ご参考までに。
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