2015年8月28日金曜日

レストラン「ニッポン」


 ブラジリアでの夕食は、レストラン「ニッポン(Nippon)」だ。

 「地球の歩き方」の地図で見ると近そうなのに、テレビ塔から歩くと、意外に遠かった。

 ブラジリアは、めっぽう観光地というわけでもないので、流しのタクシーが少ないし、タクシー乗り場もあまりない。

 観光スポットのほとんどは、ブラジリア中心部に集まっているので、徒歩で見て回れるのだが、それでも一コマ移動するごとに20分ほどは歩くので、けっこうな運動(ウォーキング)になった。

 さて「ニッポン」。

『寿司(17個45.90R$、約1,610円他)、うどん(天ぷらうどん35.90R$、約1,260円他)、天ぷら、焼鳥(4本15.90R$、約560円他)など、幅広い日本料理が楽しめる、地元で人気の日本食レストラン。すき焼き(2~3人前85.90R$、約3,010円)。日本酒ベースのサケピリーニャ(19.90R$、約700円)などのカクテルもある』(「地球の歩き方」より。値段は2015年8月現在のもの)

 ということで、出発前から楽しみにしていたのだった。

 我われが店に着いたとき(午後8時前)には、まだ多少の空席があったものの、それから1時間ぐらいで、すべてのテーブルが埋まった。書かれているとおり、人気店のようだ。


 店員も客も、100%近く(我われ4人以外はすべて)がブラジル人なんだけど、店員は日本風の法被(はっぴ)を着ているし、お客はみんな、不器用ながらもお箸を使って食べているのがおもしろい。


 我われは、まず大瓶ビール「オリジナウ(Orijinal)」(10.90R$、約380円)をもらって乾杯。


 前菜には「タコの酢の物(Sunomono de Polvo、スノモノ・ジ・ポウヴォ)」(16.90R$、約590円)を選択。

 タコが大きいなあ。この3分の1ぐらいにカットしてくれると食べやすいんだけど、というのが我われ日本人の声。

 もしかして、小さくカットしちゃうと、ブラジル人が箸でつまめないのかなあ……。

 これ以外に、メニューに載っている前菜は、きんぴら(14.90R$、約520円)、春巻(2個11.90R$、約420円)、餃子(5個17.90R$、約630円)、生牡蠣(6個24.90R$、約870円)、しいたけ炒め(23.90R$、約840円)、土瓶蒸し(15.90R$、約560円)、みそ汁(6.90R$、約240円)など、全部で27種類ほど。


 そうこうしているところへ、小さな舟型の器にのって、寿司と刺身の盛り合わせが登場だ。

 これは「ニッポン盛り(Combinado Nippon)」という、店名が付いた料理で、フルサイズ50個が149.00R$(約5,220円)、我われが注文したハーフサイズは27個で89.90R$(約3,150円)だ。

 27個の内訳は、寿司が13個、刺身が14切れ。

 寿司は、サーモン(2)、マグロ(2)、白身魚(1)、カニカマ(1)、タコ(1)、エビ(1)、鉄火巻き(と書かれているけど、実際はサーモン巻き)(4)、イクラ(1)。

 刺身は、サーモン(3)、マグロ(3)、白身魚(3)、タコ(3)、エビ(1)、カニカマ(1)。

 つまり、寿司も刺身も、ほぼ同じネタである。

 サーモンとマグロは、ブラジルで食べてもはずれがない。もしかすると、日本の冷凍技術、物流技術の賜物(たまもの)なのかもね。


 追いかけるように天ぷら盛り合せも出てきた。海老天と野菜天のミックス盛り合わせ(52.90R$、約1,850円)だ。

 ブラジルで天ぷらを食べると、衣が分厚くて、アメリカンドックみたいになってることが多いんだけど、ここのはそこまで厚くない。(でも、日本の天ぷらよりはかなり厚い。)


 そして飲み物は、サケピリーニャ(19.90R$、約700円)をもらう。

 日本酒で作ったカイピリーニャ(つまり日本酒+ブラジルレモン+氷)だ。

 日本酒はもともと甘いので、砂糖は入らないかと思ってたんだけど、出てきたサケピリーニャには、しっかり砂糖が入っていて、思いっきり甘かった。2杯めは「砂糖抜き(sem açúcar、セン・アスーカル)」にしてもらった。

 もともと日本酒は度数が低いので、酸味と甘味と冷たさを加えると、全然アルコール飲料っぽくない。しかもストローで飲むもんだから、スイスイと飲めてしまって、とても危ないお酒だ。

 メニューにはもちろん日本酒もあって、ブラジルキリンが作っている「東麒麟(アズマキリン)」の4合瓶が60.00R$(約2,100円)、1杯16.00R$(約560円)。日本の「松竹梅」「大関」「月桂冠」は、同じ4合瓶が99.00R$(約3,470円)、1杯26.00R$(約910円)と、高級酒だ。

 そしてデザート。メニューには「アイスクリームの天ぷら(Tempura de Sorvete)」(18.90R$、約662円)や「プチシュークリーム(Profiteroles)」(18.90R$、約662円)など、10種類ほどのメニューが並んでるんだけれど、そっちにはいかない。

 日本人が飲んだあとの〆といったら、やっぱり麺類だ。


 天ぷらうどん(35.90R$、約1,260円)をひとつもらって、4人で分けていただいた。

 お勘定は、サービス料が10%ついて、4人で369.00R$(約12,920円)。ひとり当たり92.25R$(約3,230円)だった。大満足!

レストラン「ニッポン(Nippon)」
S田さん、I重さん、S木さん

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