2015年10月31日土曜日
インカ・ワシ島(3,742m)登頂
標高3,742m。富士山(3,776m)とほぼ同じ高さにあるインカ・ワシ島の山頂を制覇した!
とはいうものの、このあたりのウユニ塩湖の標高が3,680mだから、自分の足で登ったのは、ほんの62mである。
しかしながら、なにしろこんな高度なので、高山病になりそうなほど空気が薄い。62mを登るのも、休み休みのひと苦労なのである。
たかが62m、されど62m。21階建てのビルの屋上まで、自力で登るようなもんだからねえ!
ウユニ塩湖からの相対的な標高が62mのインカ・ワシ島、塩湖側から見ると、横に長い島のように見える。
島に入るとすぐに案内板があり、ガイドさんが、ここまでどういう経路で来たのかとか、塩湖全体との位置関係、インカ・ワシ島のことについてなどを教えてくれる。
我われは今朝7時前にウユニ空港に到着し、すぐにその近く、ウユニ町内のホテルに荷物を預け、コルチャニ村を経由して、ここインカ・ワシ島までやってきた。
グーグル・アースで確認すると、こんな感じ。約120km×約100kmの塩湖は、やっぱりでかい!
塩分濃度の高い土地なので、普通の植物は育ちにくいらしく、あるのは棒状にのびるサボテンだけといった景色である。
少し登っただけで、ウユニ塩湖全域のランドマークと言っていいトゥヌパ火山(Volcán Tunupa、ヴォルカン・トゥヌーパ)がよく見える。
それにしても、島の上から見ると、ますます本当の島のように見えるなあ。下に広がっているのが、塩の平原だとは思えない。
そして山頂に到着。到着したときは、大勢の人がいたのだが、すぐにみんなが下山し始めたため、我われ3人だけで山頂を独占しているような写真が撮れた。
しばらく山頂で休憩したあと、我われも下山を開始。
下山途中にあるこのサボテンが、島内でいちばん高いサボテンなんだそうだ。高さは約9メートルある。
サボテンの成長速度は1年間で1センチぐらいだそうなので、100年で1メートル。9メートルに達するには、900年もかかるってことだ。
眼下に駐車場が見えてきた。
車に乗り込もうとすると、そのすぐ手前に水たまりができていた。
ウユニ塩湖の表面の塩を取ると、すぐにこんな風に水たまりができるんだそうな。もちろん塩分濃度が高い塩水である。
表面はカチカチに乾いてるんだけど、その下は、水分もけっこう多いんだね。
そしてまた、塩の平原を時速100キロ以上で走る走る走る。
40分ほど走ったところで、いろんな国の国旗がずらりと並んだ建物が現れた。
ここはウユニ塩湖内の唯一のホテル、「プラヤ・ブランカ(Playa Blanca)」だ。ただし、現在は塩湖の保全のために、宿泊は禁止になっているとのこと。
ツアーによっては、ここで昼食を取ったりするんだそうな。
ホテルは地面はもちろん、柱や壁、イスまでもが塩のブロックでできている。
この奥が客室だけれど、その客室や、手前に置かれている像もまた塩でできている。
これが塩湖から切り出してきた塩のブロック。
木の年輪と同じように、雨季と乾季を繰り返すことによって、1年ごとに年輪のような層ができている。
白い部分が雨季の部分、茶色っぽい部分が乾季の部分なんだそうな。
ホテル内には、ウユニ塩湖がどうやってできたのかを説明する図も掲示されている。
ホテルのすぐ近くには、やはり塩で作られた巨大なオブジェもあった。
雨季になって雨がどんどん降ってくると、ホテルもオブジェも、じわじわと溶けちゃうんじゃないのかなあ。どうなんだろう?
再び車に揺られること1時間。午後5時に、ウユニ町内のホテルに到着した。
夕食(午後7時予定)までの間、ここでひと休みだ。
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