なにかあったらしく、朝の通勤バスが停車してしまった。
日々、いろんなことが起こるので、通勤バス内の社員たちはみんな、あわてることも、騒ぐこともない。
「仕方ないなあ」といった表情でバスから降りて、背伸びをしたり、タバコを吸ったりしている。
何事もなかったように、バスの中で寝続けているものもいる。
しばらくして、「(自分たちの)会社の労働組合のストで、会社に入れないようにバリケードを築いて、通勤バスが通れないようにしている」という情報が入ってきた。
おぉ~っ。去年もストがあったと聞いたことがあるけれど、それは私がブラジルに着任する前のこと。私自身がストの場に居合わせたのは、これが初めてだ。
本当に、いろんなことが起こるなあ。
待ってるだけですることもないので、近くの小高い丘に登って、ずらりと並んだ通勤バスの先のほうの様子を見てみたり、近くの森の中に入ってみたり。
森には野生のマンゴーが成っていて、みんなそれを取ってきている。
私もさっそくその1個をかじってみると、これが甘いこと、美味しいこと。
常夏のレシフェは、こうして果物や芋類がいくらでもできるので、食べるのに困ることはない。しかも、夜、その辺で寝ちゃったとしても、絶対に凍死したりすることはない。ものすごく「生きやすい」土地がらなのだ。
そうこうしているうちに、警察もやって来て、バリケードも撤去された様子。
やっと動き始めたバスが会社に到着したのは、いつもより2時間以上遅い、午前8時50分だった。
朝食: ブラジル・ソーセージ(calabresa、カラブレーザ)、クスクス(cuscuz)、ムングザ(munguzá、甘いトウモロコシスープ)、チーズパン(pão com queijo、パン・コン・ケージョ)、バナナ(banana)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。ストのせいで、会社に着いたのは朝9時前。いつもは6時40分ごろに到着するので、2時間以上、遅れての到着だ。それでもちゃんと社員食堂を開けてくれてるのがありがたいなあ。ちなみに、本当の社員食堂の営業時間は、朝は入場が7時10分までで、始業時刻の7時半には閉店となる。昼食まで、あまり時間がないので、軽めに食べようと思うのだが、お腹が空いていることもあって、ブッフェレーンに並ぶと、ついいつもと同じように取ってしまった。
昼食: フェイジョアーダ(feijoada)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ(macarrão espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、サラダ(salada)、クリームケーキ(bolo com cobertura、ボーロ・コン・コベルツーラ)、マンダリンジュース(suco de tangerina、スーコ・ジ・タンジェリーナ)。朝食が遅かったので、あっという間に昼がきた。まだお腹は空いてないんだけれど、今日は大好物のフェイジョアーダなので、絶対に食べる! あれっ? 今日のデザートは果物がなくて、ケーキだけだ。たまにはまあ、いいか。
夕食: 今日もまた帰りの道路は大渋滞。しかも今日は雨が降っているので、エアコンのないバスの中は、ものすごく蒸し暑い。昨日よりさらに10分遅れて、午後8時55分にアパートに到着。昨日の最長新記録を、たった1日で更新した。行き(朝)も3時間かかり、帰り(夜)も3時間。往復で6時間もの通勤時間となった。とにかく疲れ切っていたので、まずシャワーを浴びて、「あぁ~、疲れた」とちょっとベッドに腰を下ろしたつもりが、知らぬ間に寝落ちていた。フッと気がついたら、朝の4時。電灯もテレビもつけっぱなしだった。疲れてたんだなあ。お腹も空いていないので、そのまま寝続けることにした。そんなわけで、今夜は夕食抜き。
バスが動かないので外で休憩 |
野生のマンゴーを食べてみる |
社員食堂の朝食 |
社員食堂の昼食 |
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