2015年3月2日月曜日

鄙にも稀な(ひなにもまれな)

社員食堂の昼食(ビーフストロガノフ)

 うちの職場は駐車場の奥にある。

 この駐車場には当然のように警備員が常駐する守衛所がついていて、会社に関係がある車以外は入れないようになっている。

 この警備員、3人ぐらいが交代制で務めているんだけれど、これまではだいたいイカツイ兄ちゃんや、押してもびくともしないようなゴッツイ姉ちゃんばかりだった。

 ところが、今年に入って、そのローテーションの中に、スラリとスマートで美しい女性警備員がひとり加わった。

 これはもう一大事である。

 まるで砂糖に群がるアリのように、用もないのにあちこちから男たちが、そのお姉さんとお話をしにやってくる。

 それを阻止するように、本来はバイクで構内全域を巡回警備しているはずのバイク警備隊の兄ちゃんたちも、順番にお姉さんのところにやってきては、しばらく様子を見守ってから帰っていく。

 あたかも美人お姉さんそのものを警備しているかのようだ。

 それにしてもブラジルの男性(ブラジレイロ)たちは、本当にわかりやすい。美人がいたらすぐに寄ってくる。

 男たちの集まっている様子を見るだけで、守衛所に美人お姉さんがいるかどうか、すぐにわかるほどだ。

 なにしろ警備担当が美人お姉さんじゃないときには、守衛所のまわりはガランと静かで、まったく人気(ひとけ)がないんだから!

 かくいう私も、美人お姉さんが警備をしているときには、ちょっと遠回りしてでも守衛所の前を通り、美人を見てから他の事務所や食堂に向かうように心がけています。


朝食: 牛すじ煮込み(Guisado、ギザード)、クスクス(Cuscuz)、ハムパン(Pão com Mortadela、パン・コン・モルタデーラ)、スイカ(Melancia、メランシア)、カフェオレ(Café com Leite、カフェ・コン・レイチ)。最近、朝のカフェオレが甘かったり、甘くなかったりする。どうしたもんかと思っていたら、私の前にコーヒーを注いでいたブラジル人のにいちゃんが、その場でコーヒーをちょっと飲んで、それから砂糖を入れていた。なるほど、そのまま席まで持っていくんじゃなくて、その場で味見してみればいいんだ。そんな簡単なことに改めて気がついた。味見したらとても甘かった。前のにいちゃん、こんな甘いのに、さらに砂糖を足してたのか! それにしても、月曜日の朝から、牛すじ煮込みがうまいね。焼酎の梅割りが欲しいね。

昼食: ビーフストロガノフ(Strogonoff de Carne、ストロガノフ・ジ・カルニ)、茶豆煮(Feijão Mulatinho、フェイジョン・ムラチーニョ)、ごはん(Arroz、アホス)、スパゲティ(Macarrão Espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、サラダ(Salada)、メロン(Melão)、マンゴージュース(Suco de Manga、スーコ・ジ・マンガ)。ビーフストロガノフの味は、日本のものとほぼ同じ。ただし野菜はほとんど入ってなくて、肉ばっかりだ。選ばなかったもうひとつの主菜はチキン・オーブン(Frango ao Forno、フランゴ・アオ・フォーノ)。今日はチキンのほうが人気があるようだった。

夕食: アパートに帰ると、「まごころ通信」の第2便の荷物が届いていた。ブラジルには日本風の味付けの、日本風の麺類がないので、今回の便もインスタント麺が多い。千葉産落花生で、ピトゥ(カシャーサ)の青汁割りを飲みながら、インターネットで、冷蔵庫に残っている豆腐を食べる方法を探る。『スープに豆腐』というキーワードで検索したら「豆腐入りコンソメスープ」というのが出てきた。これなら材料もそろいそう。具が豆腐だけというのも寂しいので、「野菜スープの具」という乾燥野菜も入れてみた。残っている半丁の、さらに半分(4分の1丁)の豆腐をさいの目に切って投入。ハムパンと一緒にいただく。う~む。これはちょっと失敗か。やっぱり、みそ汁のほうが豆腐に合うなあ。残る4分の1丁の豆腐、オーソドックスに冷奴にするか、もうひと冒険してみるか。明日までに考えよう。

社員食堂の朝食
「まごころ通信」第2便
ピトゥの青汁割りで落花生
豆腐のコンソメスープでハムパン

2 件のコメント:

  1. 師匠、今度は美人のお姉さんの写真をUPして下さい!(笑)

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  2. そのうちに写真を撮らせてもらおうと思っているうちに、美人おねえさんがいなくなってしまいました。ブラジルの人たちは、仕事の流動性が高くて、基本的に2~5年ぐらいで転職していくそうです。そうしないと給料が上がっていかないんだとか!

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