2015年3月13日金曜日

完全なるフェイジョアーダ

社員食堂の昼食

 金曜日は煮込みの日。今日はブラジルを代表する名物料理、フェイジョアーダだ。

 フェイジョアーダは、黒豆と豚肉、牛肉、ブラジル・ソーセージなどを煮こんだ料理。

 もともとはアフリカからの奴隷が、農場主が肉を取った残りの部分(豚の皮、耳、足、尻尾など)を、豆とともに煮て作った料理が始まりと言われている。

 フェイジョアーダは、カレーライスと同じように、ライスにかけて一緒に食べる。添えるのはコーヴィというケール(青菜)の炒めものと、ファロッファというキャッサバ芋の粉を炒めたもの。そして、本当はスライスしたオレンジを添えるらしいが、社員食堂では、丸ごと1個のオレンジが出される。

 こうやって、フェイジョアーダに加えて、そのお決まりの添え物までのすべてがそろった状態のことを、フェイジョアーダ・コンプレータ(Feijoada Completa)、「完全なるフェイジョアーダ」と呼ぶ。

 今や私の大好物である。


朝食: 鶏肉煮込み(Iscas de Frango ao Molho、イスカス・ジ・フランゴ・アオ・モーリョ)、キャッサバ芋(Macaxeira、マカシェイラ)、チーズパン(Pão com Queijo、ポン・コン・ケイジョ)、スイカ(Melancia、メランシア)、カフェオレ(Café com Leite、カフェ・コン・レイチ)。ブッフェレーンにはキャッサバ芋とクスクス(Cuscuz)の両方が並んでいたが、今日はキャッサバ芋だけにした。前回、T野さんに教えてもらったとおり、なるべく白いキャッサバ芋を選んだところ、その中の1個が、ねっとりモチモチとしていて、これまで食べたキャッサバ芋の中で一番おいしかった。

昼食: フェイジョアーダ(Feijoada)、ライス(Arroz、アホース)、ファロッファ(Farofa)、コーヴィ(Couve)、シトラス・オレンジ(Laranja Pêra、ラランジャ・ペラ)、アセロラジュース(Suco de Acerola、スーコ・ジ・アセローラ)。ブッフェレーンには茶豆煮(Feijão Mulatinho、フェイジョン・ムラチーニョ)、スパゲティ(Macarrão Espaguete、マカホン・エスパゲッチ)、サラダ(Salada)といった、いつもの昼食と同じ料理も並んでいるが、それらはいっさい取らず、ひたすら『完全なるフェイジョアーダ』(Feijoada Completa、フェイジョアーダ・コンプレータ)を目指す。ちなみに、今日のもうひとつの主菜は鶏切り身のグリル(Filé de Frango Grelhado、フィレ・ジ・フランゴ・グレリャード)である。

夕食: 午後7時前にアパートに到着すると、公園の屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ」が開いていた。部屋に戻ってシャワーを浴びて、さっそく屋台に向かうと、同じアパートのN西さんもやってきた。いつものようにカウジーニョ(カップスープ3.00R$、114円)から始めて、ピッカーニャ(8.00R$、305円)やカルビ(4.00R$、152円)、鶏ハツ(3.00R$、114円)などをつまみながらビール、ビール、ビール(550ml缶、6.00R$、229円)。「これが美味しいんだよ」とN西さんが手に取ったのは鶏肉のベーコン巻き(Frango com Bacon、フランゴ・コン・ベーコン、4.00R$、152円)。けっこう通ってるのに、初めて食べた一品だった。1時間半ほど楽しんで、お勘定は二人で55.00R$(2,097円)、ひとり当たり27.50R$(1,048円)ずつだった。レアル(ブラジルの通貨、R$)が安くなってきたので、屋台の値段も、ますます安くなってきたなあ。ちなみに今日のレートは38.12円/R$である。

社員食堂の朝食
夜は屋台で
フィレ・ジ・コステイラ(カルビ)
鶏肉のベーコン巻き

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