ブラジルの食事では、肉類などのいわゆる主菜と、穀物(ごはんやクスクスなど)や芋類などを一緒に食べることが多い。
そうするとちょっと困った問題がある。
フォーク(ガルフォ)の持ち方です。
普通、フォークを持つときは、フォークの背のほうに人差し指を置いて、突き刺すようにして料理をいただきますよねえ。
肉を食べる場合はこれでいいんです。
ごはんも、日本のごはんのように粘り気があるものであれば、フォークを持ち替えなくてもなんとかフォークの背にのせて食べることができる。
ところが、ブラジルのごはん(アホス)やクスクスなどのように、パラリとした料理は、フォークの背にはのらないんですね。
だから、肉を切ったり食べたりするときと、ごはんやクスクスを食べるときで、いちいちフォークを持ち替えないといけない。
こういう食事が、たまのことなら、あまり気にならないのですが、一日3度、毎食毎食となると、なんだかめんどくさい。
なにかいい手はないかなあ、と思っていたら、先日、たまたま食堂で目の前に座った、ブラジル人の若いおにいさんが、とっても気になる食べ方をしていました。
フォークの持ち方は、左の写真のとおりで、フォークの背を左(腹を右)にして持って、フォークの側面のところに人差し指を添えます。
右手のナイフ(ファッカ)は、歯を下にして、ナイフの背の側に人差し指を置いているから、フォークとナイフの違いはあれど、左右が対称のような持ち方になります。
で、肉を切ったり食べたりすときは、左手をちょいと内側にひねる。
するとフォークの背が上を向いて、肉を刺したりしやすい状態になります。
クスクスなどの、パラリとした穀物を食べるときには、逆に左手をちょいと外側にひねってやる。
すると今度はフォークの腹が上を向いて、クスクスなどがすくい取りやすい状態になるんですね。
その日から、さっそく私もそのやり方を実践しています。
「食事中に、何度も何度もフォークを持ち替える必要がない」
言ってみれば、たったそれだけのことなんですが、たったそれだけのことで、ずいぶんと食事が楽になるから面白いですよねえ。
朝食: ポルトガルソーセージとクスクス、チーズをはさんだフランスパン2個、バナナ1本、砂糖なしのカフェオレ。パンは抜く予定だったのに、社員食堂のおばちゃんに勢いよくパンとバナナを差し出され、うっかり受け取ってしまった。朝から満腹である。
昼食: チキングリル、煮豆かけごはん(フェイジョン・コン・アホス)、サラダ、フルーツジュース、スイカ。野菜たっぷりの昼食にしようと、ダイエットレーンに並んだものの、最後の主菜のところで、社員食堂のおばちゃんが、お玉に2杯もチキングリルを盛ってくれたので、朝に続いて、昼も満腹である。
夕食: 牛肉炒めとクスクス、目玉焼き、ポルトガルスープ、そしてミネラルウォーター。朝、昼がたっぷりだったので、夕食はポルキロレストラン(量り売りの大衆食堂)で、グンと少なめにした。ポルトガルスープは、クリームシチューのような感じだった。お勘定も7.18R$(325円ほど)と、いつもよりも安かった。
社員食堂の朝食 |
社員食堂の昼食 |
ポルキロレストランの夕食 |
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