今日の夕食の〆は、冷凍庫でキンキンに冷した熟成カシャーサ「キロンボ・オーロ(Quilombo Ouro)」。
キロンボというのは、その昔、脱走した黒人奴隷が形成した集落のことなんだそうな。
ブラジルへの人の流れは、大きく3つの時期に分けられる。
第1期は17世紀。砂糖のプランテーションなどの労働力として、いま私が住んでいる、ブラジル北東部(ペルナンブコ州やバイーア州など)に、黒人労働者が奴隷として連れてこられた。
第2期は18世紀。ブラジル中部(ミナス・ジェライス州など)で金鉱脈が発見され、それを目当てに多くの移民たちがやってきた。
白人と黒人の混血(mulato、ムラート)が多くなり、黒人文化と白人文化が融合した、ブラジル独自の文化が確立するのも、この頃である。
そして第3期が19世紀~20世紀はじめにかけて。サンパウロ周辺でのコーヒーのプランテーションが盛んになり、日本人や中国人など、数多くのアジア人も移民してきた。
こうした3つの時期をへて、ブラジルは『人種のるつぼ』と言われるほどの多民族国家になったのである。
朝食: 牛干し肉煮込み(charque a brejeira、シャルキ・ア・ブレジェイラ)、クスクス(cuscuz)、サツマイモ(batata doce、バタタ・ドーシ)、チーズパン(pão com queijo、パン・コン・ケージョ)、パパイヤ(mamão、ママォン)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。牛干し肉のことを指す「シャルキ(charque)」は、英語にすると「ジャーキー(jerky)」。つまりビーフジャーキーのことだ。それを水でもどして煮込んだのが、今朝の主菜、
昼食: 中華風細切り牛肉(iscas chinesa、イスカス・シネーザ)、茶豆煮(feijão mulatinho、フェイジョン・ムラチーニョ)、ライス(arroz、アホース)、スパゲティ・ボロネーゼ(macarrão bolonhesa、マカホン・ボロネーザ)、チョコレートケーキ(bolo de chocolate、ボーロ・ジ・ショコラッチ)、ぶどうジュース(suco de uva、スーコ・ジ・ウーヴァ)。中華風細切り牛肉は、本当は青椒肉絲(チンジャオロース)を目指してたんだろうなあ。ピーマンが一切れだけ入ってるから。今日のもうひとつの主菜は、チキンカツ(frango à milanesa、フランゴ・ア・ミラネーザ)。どっちも人気の品だ。お菓子か果物が選べるデザート。果物はスイカ(melancia、メランシア)のはずだったんだけど、デザートのところにはお菓子しかなかった。チョコレートケーキ、すっごく甘いなあ!
夕食: 塩ピーナッツで、「イタイパーヴァ(Itaipava)」の缶ビールを飲んだあと、カシャーサ「ピトゥ(pitû)」の青汁割りで、朝のチーズパン2個とクラムチャウダー。そして最後に、冷凍庫でキンキンに冷した熟成カシャーサ「キロンボ・オーロ(Quilombo Ouro)」で〆。
社員食堂の朝食 |
牛干し肉煮込み |
社員食堂の昼食 |
中華風細切り牛肉 |
塩ピーナッツでイタイパーヴァ |
チーズパンとクラムチャウダー |
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