2015年5月30日土曜日

ヒカルド・ブレナン協会

考える人

 S田さんにお誘いいただき、N西さん、N口さんと4人で、「ヒカルド・ブレナン協会(Instituto Ricardo Brennand)」という美術館&博物館に出かけることになった。

 この協会に何度も行ったことがあるS田さんが、今日の見学プランも作ってくれたので、その行程に従って行動する。

レシフェ中心街の近距離バスターミナル

 まずは午前11時に、アパート近くのバス停に集合である。ここから路線バスでレシフェの中心街(centro、セントロ)に向かうのだ。何本もの系統がある中、61番か62番のバスが、中心街に向かうものらしい。料金は一律2.45R$(約100円)と安い。しかも日曜・祝日は半額になるそうだ。

サン・ジョゼ市場

 中心街のバスターミナルでバスを降りると、目の前がサン・ジョゼ市場(Mercado de São José)である。ここは本当に市民が買い物をするための市場で、観光客のためだけに作られたものではない。肉や魚がちょっと(かなり?!)臭(にお)うけど、本物のにぎわいが楽しい。

カニ酒?! 両側は果物が入った酒

 ハンモックを売ってる店や、日本食材の店などなど、店の数が多い分、扱っている品物も盛りだくさんだ。丸ごとのカニが浸(つ)かっているお酒も売ってるんだけど、このカニ、どうやって瓶の中に入れたんだろうね?

カーザ・ダ・クルトゥーラ

 商店街の中の、小さなベトナム料理屋で昼食をとった後、すぐ近くの「カーザ・ダ・クルトゥーラ(Casa da Cultura)」へ。ここは昔、牢獄だったところで、その独房のひとつひとつが、今は土産物店になっている。

鉄道博物館

 さらにそのとなりにある「鉄道博物館(Museu do Trem)」も見学。博物館になっている旧・レシフェ中央駅(Antiga Estação Central)は1888年に建てられたもの。それから1980年ごろまで、ブラジル国内には多くの鉄道網が敷(し)かれていたようだ。

 飛行機が一般的になるにつれて、鉄道はなくなっていったらしいんだけど、今はその線路の痕跡(こんせき)すら見かけたことがないなあ。

 そしていよいよ今日の主目的地である「ヒカルド・ブレナン博物館」へと向かう。

 レシフェ中心街から「ヒカルド・ブレナン博物館」までは、タクシーで30分、料金にして40.00R$(約1,600円)ほどかかる。


 「ヒカルド・ブレナン協会」は、ヒカルド・ブレナンという大金持ちが、自分で収集した美術品や武器・武具類などを、広大な自分の敷地と、その中の建物をそのまま博物館として公開しているもの。入場料(大人20.00R$、約800円、子供はその半額)は取るものの、その入場料だけでは、館内に数多くいる係員や警備員の賃金にもならないぐらいだろう。


 庭先には、フレンツェにあるダビデ像(ミケランジェロ作)のレプリカがあるほか、館内に入るとすぐに「考える人」(ロダン作)の銅像も飾られている。これらもすべて、ヒカルド・ブレナンが作らせたものなんだそうな。


 武器・武具のコーナーに行くと、世界中のいろいろな刀や鎧(よろい)が飾られているのだけれど、残念ながら日本のものはなかった。

 それにしても、この敷地、この建物、そしてこの収蔵品。どれだけ大金持ちなんだろう!


朝食: カップヌードルカレーをメインに、チーズパン、目玉焼き、そして青汁(朝なのでノン・アルコール)で朝食とする。昨夜、夕食を食べないまま寝落ちてしまったので、ほどよくお腹が空いている。このカップヌードルは、「まごころ通信」で日本から購入したもの。ブラジルにもカップヌードルはあるけれど、カレー味のものはない。久しぶりのカレー味だなあ。最後にいつ食べたかとふり返ってみると、1月10日呉森沢ホテルで、朝食としてカレーライスを食べて以来だから、4ヶ月以上ぶりである。カレーは好きなので、こっちにもレトルトのカレーはたくさん持って来てるんだけど、これまで、なぜか食べようという気が起こらなかったのだ。カレーが嫌いになったわけではない。賞味期限が近いものから、その賞味期限に追い立てられるように、順番に順番に食べているうちに、カレーが後回しになっていたのである。海外単身赴任の食生活は、賞味期限との戦いなのである。ふと気がつくと、カップヌードルの賞味期限も近づいてきている。ときどき食べるようにしなくっちゃ!

昼食: S田さん、N西さん、N口さんと4人で出かけたレシフェの中心街(centro、セントロ)にあるベトナム料理屋「ダフェンギ・ショウ(dafeng shou)」で昼食。ブッフェレーンで、ひと皿に好きなだけ盛って、最後に主菜を2品選んで、おねえさんについでもらう仕組み。これで11.99R$(約480円)の均一料金。ベトナム料理らしいものは、焼きめしぐらいかなあ。あとはほとんど社員食堂の昼食と変わらない。主菜は、牛焼肉(ミニステーキ)2枚(←これで2品分)にした。清涼飲料水(350ml缶、3.00R$、約120円)かジュース(350ml缶、3.50R$、約140円)を付けて、ひとり15.00R$(約600円)~15.50R$(約620円)といったところ。昼食を出す料理屋は、こういうタイプ(ひと皿でいくらという値付けの店)が多い。もうひとつ多いのがポルキロ(量り売り)タイプの店だ。こちらは、お皿に盛った量を計量して値段が決まる。肉でも魚でも野菜でも、その食材単価があまり変わらないブラジルならではの出し方だな。


夕食: 博物館から、タクシーでショッピング・レシフェ(Shopping Recife)へ。中心街(centro、セントロ)から博物館までがタクシーで約40.00R$(約1,600円)だったのに対して、博物館からショッピング・レシフェは約35.00R$(約1,400円)と、こちらのほうが安いのには驚いた。そして、ショッピング・レシフェ内の中華料理店「チャイナタウン(Chinatown)」で早め(午後4時半)の夕食。青椒肉絲(55.20R$、約2,200円)、エビチリ(65.10R$、約2,600円)、ビーフン(48.90R$、約2,000円)をもらって、生ビール(大)(8.40R$、約340円)で乾杯。おかわりのときに、S田さんが生ビール(小)(5.60R$、約220円)をもらったところ、生ビール(大)とほとんど変わらない量だった。メニュー上は(大)が450ml、(小)は270mlとなっているんだけど、そんな差はない。しかも、(大)はプラコップで、(小)はジョッキで出てくるので、感覚的にも(小)がおすすめだ。今日のもう一つの収穫は、メニューの表紙を飾っている料理が、「雀巣(ninho dourado、ニーニョ・ドウラード)」(60.00R$、約2,400円)であるということがわかったこと。次の機会には、雀巣で、生ビール(小)だな。サービス料10%が加算されて、お勘定は4人で約250.00R$(約10,000円)。ひとり当たり62.50R$(約2,500円)ずつだった。ショッピング・レシフェ内のハイパー・ボンプレッソ(スーパー)のアイスクリームで〆!

夜食: 夕食を食べるのが早過ぎたからか、あんなに満腹だったのに、夜にはまた小腹が空いてきたので、アパート横の公園の屋台、「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」に出かけて、カウジーニョでビール。その後、ピッカーニャ・アルゼンチーナをもらって、カシャーサに切り替えようとしたところ、今日はカシャーサ(3.00R$、約120円)がないんだけど、アルカトラォン(Alcatrão、5.00R$、約200円)ならあるという。このアルカトランは、瓶には「コニャーキ・ジ・アルカトラォン(Conhaque de Alcatrão)」、直訳するとタール・ブランデーと書かれている。タールというのは『有機物質の熱分解によって得られる、粘り気のある黒から褐色の油状の液体』のことらしいので、きっとサトウキビの搾りかすから作ったものなんだろうな。これを注文すると、たっぷりの蜂蜜を入れて出してくれる。これだと甘すぎるので、蜂蜜少なめで出してもらった。それでもまだちょっと甘かったので、2杯めは蜂蜜なしでもらって、コラサォン(鶏ハツ)を食べる。う~む、微妙。少し甘みがあるほうが、このお酒には合ってるのかなあ。ひとりでゆっくりと楽しんで、今日のお勘定は31.50R$、約1,260円)だった。(本日のレート:39.08円/R$)

アパートで朝食
サン・ジョゼ市場
店々を見て歩く
市場は生活感にあふれている
ベトナム料理屋
店員さんが撮ってくれた
ベトナム料理屋で昼食
博物館には古いバーも!
鎧(よろい)も展示している
「チャイナタウン」で夕食
次回はたのみたい「雀巣」
アイスクリームで〆
夜食は公園の屋台で
ピッカーニャ・アルゼンチーナ
アルカトラォン
コラサォン(鶏ハツ)

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