2014年7月31日木曜日

もつマニアにはたまらん一日

昼食のドブラジーニャ

 今日の社員食堂の昼食は「ドブラジーニャ(DOBRADINHA)」。日本語に翻訳すると、ずばり「胃袋」です。

 ハチノス(牛の第二胃袋)を中心とした、モツや肉、リングイッサ(生ソーセージ)などを、白インゲンと一緒に圧力鍋でじっくりと煮込んだ料理です。

 ブッフェ・レーン上には、煮豆(フェイジョン)やパスタ、サラダ用の生野菜類も、いつもと同じようにずらりと並んでいますが、そんなものには目もくれず、皿の上に取ったのは、いつもより多めの白ごはん(アホス)と、ごく少量のトマトだけ。

 そのままメインディッシュのところまで進んで、ドブラジーニャをたっぷりとついでもらいます。

 おぉ~っ。どうですか。こんなにもモツがたっぷりなんて!

 今日は朝食も砂肝の煮物。朝も昼もモツ料理なんて、もつマニアにはたまらん一日ですねえ!

 これで梅割り焼酎が飲めたら言うことはないんだけど。それだけが、とてつもなく残念でした。

朝食: 砂肝の煮物、クスクス、バナナ、カフェオレ(砂糖なし)、冷たい牛乳。

昼食: ドブラジーニャ(胃袋とインゲン煮)、ごはん、トマト、スイカ、オレンジジュース。

夕食: 焼きめし、ビーフシチュー、ゲソ揚げ、目玉焼き、ミネラルウォーターで、量り売りのお勘定は9.26R$(420円ほど)。

朝食は砂肝とクスクス
ポルキロレストランの夕食

2014年7月30日水曜日

朝食・昼食は会社の義務

社員食堂の昼食

 会社に行く日はいつも、朝食と昼食は社員食堂でいただきます。

 これが無料で提供されるというんだから、「なんていい会社なんでしょう」と思っていたら、なんと、ブラジルでは法律で、朝食と昼食を社員に支給しないといけないことが決まってるんだそうです。

 食事に限らず、ブラジルでは、労働者がものすごく保護されているようです。そのあたりについても、またご紹介したいと思っています。

朝食: ひき肉煮と山芋煮、パパイヤ、カフェオレ(砂糖なし)、ミルク

昼食: チキングリル、フェイジョン・コン・アホス(煮豆かけ玄米ごはん)、サラダ、メロン、オレンジジュース

夕食: 牛肉煮、クスクス、牛肉焼、サラダ、鶏肉をクレープのようなので巻いたもののトマトソース煮、ミネラルウォーター。


社員食堂の朝食
ポルキロレストランの夕食

2014年7月28日月曜日

朝食のパンを抜いてみた

パン抜きの朝食

 うちの会社(ブラジル)の朝食は、事務所部門用はバター入りのフランスパン2個とコーヒー and/or ミルクという軽量版。

 それに対して現場用は肉類+穀類か芋類に、チーズまたはハムが入ったフランスパン2個、果物にコーヒー and/or ミルクの重量版。

 私が所属しているのは事務所部門なので、ブラジルにやって来て、最初の2日間ほどは、事務所部門用の食堂でフランスパン2個+ミルクの朝食をとっていたのです。

 あ! ちなみにブラジルのフランスパンは、小ぶりのコッペパンぐらいの大きさで、やわらかくて、塩っけがやや強い。そしてこのフランスパンを食べてコーヒーを飲むのが、ブラジルの標準的な朝食(カフェ・ダ・マニャン)なんだそうです。

 しかしながら、フランスパン2個ではちょっと足りない。

 そこで3日目からは、ずっと現場用の食堂で、ボリュームたっぷりの朝食をとるようにしていたのでした。

 ところが、これでがすっかりクセになって、毎日の朝食たっぷりがやめられない

 体重の増加を避けるために、事務所用の食堂に戻そうかなあ、と思っているところへ、妻@東京から、「むしろ現場用の食堂で、パンを抜いてみたら?」というアドバイス。

 そのアドバイスに従って、今日はパン(チーズ入りフランスパン2個)を抜きにした、現場用の朝食です。

社員食堂の昼食
ポルキロレストランの夕食

2014年7月26日土曜日

ガレート定食でビール … 「ガレート・ペキン(GALETO PEKIN)」


 土曜日の昼食は、先日、ブラジルでの初めてのひとり呑みで行った「ガレート・ペキン」に再訪です。

 ここは、入口の戸がなくて完全にオープンなL字カウンター20席ほどの店。(閉店するときはシャッターが閉まります。)

 ハイスツールの椅子に座るカウンターは、立って飲むにもちょうどいい高さ。なので、立ち飲んでいる人も多くて、椅子の数以上に人が入っている状態です。

 今回初めて気がつきましたが、別の入口から入る別室(店の裏手側)に、テーブル席もあるようで、こちらも家族連れでにぎわっています。

 まずは前回と同じくセルベージャ(ビール600ml瓶が7R$)をもらうと、すぐにお通し(サービス)のバタタフリッタ(=ポテトフライ)が小皿に山盛りで出されます。

 さあ食べもの、今回は、この店の店名にもなっているガレート(若鶏のグリル)を注文しようと決めています。

 ガレートは単品で注文すると、丸ごと1羽が26R$(約1,200円)、半身が14R$(約640円)、4分の1身(むね肉 or もも肉)が7R$(約320円)という値段。

 でも今日は昼食も兼ねて、ガレート4分の1身に、フェイジョン・コン・アホス(煮豆かけごはん)などがついた特別定食(Prato Executivo, 13R$)をもらうことにします。

「ポルファボール、プラートエゼク…… なんだったっけ?」

 と、たどたどしく注文していると、なんとなくわかってくれたらしく、

「ブレスト、オア、レッグ?」って。

 おっ、これはわかったぞ! と思ったら英語じゃん。

「ブレスト、プリーズ」

 ちなみに、英語のブレスト(breast、むね肉)とレッグ(leg、もも肉)をポルトガル語でいうと、ペイト(peito)とコーシャ(coxa)。最初にうまく言えなかった特別定食のPrato Executivoは、プラート・エゼクチーヴォと発音します。

 ガレートは、持ち帰り用も含めて、どんどん作られているので、特別定食もあっという間に出てきました。

 おろっ。特別定食にもバタタフリッタがたくさん入っていて、お通しと完全にかぶってる。

 ちょうど昼どきだからかもしれませんが、この特別定食が大人気。3人にひとりぐらいの割合で、この定食をもらっています。

 二人で、この定食をひとつだけもらって、分けあって食べている人も多いので、それを含めると、半分以上の人が、特別定食を食べている感じかな。

 私ひとりで食べるには多すぎる量。ビールもおかわりしてがんばったものの、結局、バタタフリッタは少し残してしまいました。残念!

 1時間半ほどの滞在で、お勘定は28R$(1,260円ほど)。

 「超」が付くほど満腹になって、リゾート客でにぎわう海岸を10分ほど歩いて帰宅したのでした。

特別定食
鶏むね肉のグリル

下焼きを終えたチキンがどっさり

カウンターはほぼ満席状態

2本めのビールをもらう

海岸を歩いて帰宅

スライムがあらわれた!

コシーニャ

 ブラジルでの暮らしが、まるで始めたばかりのドラゴンクエストのような感じであることを、以前の記事で書きました。

 けっこう用心深い生活を続けてきたので、これまでの4週間の間は、小さな敵にすら出会うことなく過ごしてこられました。

 ところが土曜日の今日、突如としてスライムがあらわれた!

 これはコシーニャ(Coxinha)というブラジル風コロッケで、ほぐした鶏肉を、つぶした芋で包んで揚げたもの。ブラジルの軽食の中では、人気ナンバーワンのスナックなんだそうです。

 どこのお店で食べても、必ずこうして頭の先っぽがとんがった、スライムのような形をしているんです。これがコシーニャ特有の風貌なんですね。

 今日は、単身赴任社宅のすぐ近くに、毎朝6時ごろ開店する屋台で、朝食としてコシーニャと甘~いカフェオレ(カフェ・コン・レイチ)をいただきました。

 これで値段が3.5レアル(160円ほど)というんだから、ありがたいではありませんか。

 スライムを食べて、経験値が1ポイントぐらい上がったかな。

午前中だけ開く屋台
コシーニャの内部

2014年7月25日金曜日

金曜日のフェイジョアーダ

フェイジョアーダ

 金曜日は煮込みの日。そして今日の煮込みはブラジルの国民食のひとつ、フェイジョアーダです。

 会社のイントラネットで見て、今日の昼食がフェイジョアーダだということはわかっていたので、朝食は軽めにコッペパン2個にカフェオレだけ。

 満を持しての昼食は、ブッフェ・レーンからアホス(ごはん)と少量のファロッファ(キャッサバ芋の粉)、そしてこれまた少量のトマトだけ取って、たっぷりとフェイジョアーダをかけてもらいます。

 フェイジョアーダの具は、リングイッサ(生ソーセージ)、豚耳、豚皮、そして少量の肉。本当は豚足なんかも入るらしいんだけれど、残念ながら社員食堂のフェイジョアーダには入ってません。

 夜は、7月末でブラジルでの仕事を終えて、日本に帰国するIさんの送別会。

 日本ならば、二次会、三次会と、ハシゴ酒が尽きないところなんだろうけど、さすがにこちらではそんなことはできません。

 6台ほどの車で店の入口まで乗りつけて送別会をしたあとは、同じようにまたその6台ほどの車に乗って、単身赴任社宅として借りているマンションの玄関先まで送ってもらいます。

 酔っ払って前後不覚になっても無事でいられる国のありがたさを、改めて感じている今日このごろです。

朝食
昼食
夜は送別会
ジョッキまで冷えた生ビール

2014年7月24日木曜日

山芋煮は小さく切り刻んで

朝食
 芋もまた、ブラジルの食材として欠かせぬもののひとつ。朝食にも、いろんな種類の芋がよく出てきます。

 今日のは山芋(イニャーミ、Inhame)。

 この山芋に限らず、芋の調理法はほとんどの場合、子供のこぶし位の大きさにカットして、ゆでるだけというシンプルなもの。

 これを小さく切り刻んで、一緒に出される肉料理(今日は牛ひき肉煮)と混ぜ合わせながらいただくのです。

朝食: 社員食堂(現場用)で、牛のひき肉煮、山芋煮、チーズ入りのフランスパン2個、バナナ、そして甘~いカフェオレ。

昼食: 社員食堂(ダイエット用)で、ひな鶏のグリル、玄米ごはんと煮豆(フェイジョン・コン・アホス)、サラダ、メロン、フルーツジュース。こっちのキュウリはでっかいぞ!

夕食: ポルキロレストラン(量り売りの大衆食堂)で、砂肝のスープ、牛煮込み、クスクス、フランスパンとミネラルウォーター。今日も夕食は軽めにした。料理6.58レアル、水2レアルの合計8.58レアル(395円ほど)。レジのおばちゃんとも顔なじみになって、いろいろと声をかけてくれるのだが、何を言ってるんだか、ほとんどわからない(^^;;

昼食
夕食


2014年7月23日水曜日

朝食たっぷりがやめられない

朝食

 毎朝食べてる社員食堂のこの朝食。実は現場で作業する人たち用のものなんです。

 事務所で作業する人たち用の朝食は、前に書いたとおり、バター入りのフランスパンが2個と飲み物だけ。こっちのほうが、実はブラジルの伝統的な朝食(カフェ・ダ・マニャン)なんだそうな。

 しかしながら、それでは私にはちょっと足りないので、 朝食はいつも現場用の食堂で食べているのでした。

朝食: 鶏肉煮とクスクス、ハム入りフランスパン2個、カフェオレにメロン。

昼食: ダイエットレーンで、肉巻き(ビフェ・ア・ホーレ)、煮豆をかけた玄米ごはん(フェイジョン・コン・アホス)、野菜炒め、サラダにブドウジュース、スイカ。そのあと、通常レーン用のデザートである、「バナナーダ(BANANADA)」というお菓子も食べた。バナナでできた、甘い甘い干し柿(ほしがき)か、甘い甘い柚餅子(ゆべし)のような感じ。初めての味わいだなあ。

夕食: ポルキロレストラン(量り売りの大衆食堂)で、牛シチュー、芋煮、ソーセージ入りクスクス、サラダとミネラルウォーター。料理6.56レアル、水2レアルの合計8.56レアル(390円ほど)。夕食は軽くとどめておいて、単身赴任社宅に帰ってから、ラムをちびちびと飲むのが楽しみ。

ダイエット昼食
夕食

2014年7月22日火曜日

味付けの基本は塩

昼食

 今日も昼食はダイエット食を選択。主菜はローストビーフか、チキンフィレのグリル。

 ローストビーフと言っても、そこはかた焼きが好きなブラジルのこと。ローストビーフも中までしっかりと火が通ったウェルダンなので、見た目はほとんど硬そうな焼肉。それもそれで美味しいんですけどね。

 でもチキンフィレのグリルのほうを選択しました。これにしてもナイフでガシガシと切らないといけないほど硬いんですよ!

 こちらの料理の味付けの基本は塩。しっかりと塩味が付いている料理が多いんです。

 デザートのお菓子や、甘いコーヒーなど、甘いものは徹底的に甘くて、塩辛いものは徹底的に塩辛い。味付けが、はっきり、くっきりしてる感じ。

 ダイエット食のほうは、塩分も、甘味もグンと控えめです。

 でも、紙ナプキンなどのセットと一緒に、必ず小袋の塩(1グラム)が付いていて、これを振りかけながら食べてる人も多いのです。

 しっかりと味が付いた、通常の昼食のほうにも塩は付いていて、こっちもまた、塩を追加で振りかけている人が多い。

 そんなに塩をかけて大丈夫? 人ごとながら、いつも気になります。

 朝食は、クスクスと煮込みソーセージ。チーズ入りのフランスパンに、甘~いカフェオレ。そして大きなパパイヤ。

 夕食は、ポルキロレストランで、クスクスに牛すじ煮込み、パスタ、目玉焼きに、ちょっと甘いクリームパン。ミネラルウォーター(2レアル)を加えて、全体でのお勘定は9.46レアル(430円ほど)でした。

朝食
夕食

2014年7月21日月曜日

初めてのアルモッソ・ジエッタ

ダイエット昼食

 ブラジルに来て3週間。体重計は持ってきてないんだけれど、なんだか明らかに体重が増えたような気がする。ズボンもちょっときついぞ。

 考えてみれば、珍しいブラジルの日常料理を目の前にして、何も考えずに、ワシワシ、グイグイと食べ続けてきたからなあ。しかも甘いコーヒーや、甘いデザートもドンドン食べたし。これで体重が増えなければ、逆におかしいぐらいだ。

 そんなわけで、今日は「料理は少なめに!」ということを心がけてみました。

 まず朝食。いつもはおたまにたっぷりと1杯取るクスクスを半分ぐらいにして、いつもはおたまで2杯注いでもらう肉料理も1杯だけにしておいた。それでもハム入りフランスパン2個にバナナ、そして甘~いカフェオレがあるので、けっこうお腹いっぱいになる。

 そして昼食。うちの社員食堂には、普通のブッフェ・レーンの他に、「アルモッソ・ジエッタ」、つまり「ダイエット昼食」という特別なレーンが用意されているのです。

 どちらのレーンもサラダは同じですが、普通レーンのアホス(パラパラのごはん)が白米でできているのに対して、ダイエットレーンのは玄米。メインディッシュも、あまり脂っぽくなくて、味付けも薄味のものが用意されます。

 今日のメインディッシュは、ゴメス・デ・サ風の焼き魚なんだそうな。

 ブラジルの人たちは、肉は、かた焼き(ウェルダン)のものを好むようですが、魚も同じく、しっかりとかた焼き。フォークとナイフで、一生懸命切り分けながら食べないといけません。

 夜は夜とて、いつものポルキロレストラン(量り売りの大衆食堂)。これも、野菜たっぷりのスープを中心に、いつもよりも少量を心がけると、お勘定は9.27レアル(約423円)でした。

 しばらくは少量の食事を心がけてみようかな。

朝食
昼食のデザートはスイカ
夕食

2014年7月12日土曜日

ブラジル初の一人呑み … ガレト「ペキン(Pekin)」

リングイッサ
7月からスタートしたブラジルでの単身赴任生活が、まるで始めたばかりの「ドラゴンクエスト」のようであることを、先日の記事で書きました。

 まだまだ近所をトコトコと歩きながら、経験値を少しずつ上げているところですが、そんな近所で、とても気になる酒場を発見しました。

 入口の戸はなくて、すべてがオープンな造り。店内はL字カウンターのみ20席ほどという、絶妙な大衆酒場空間の様相を呈しています。

 見つけたのは先週の土曜日だったのですが、それからちょうど1週間たった今日、意を決して店内に踏み込んでみることにしました。

 午後2時過ぎの店内は、すでに先客たちでほぼ満席の状態。いちばん端っこに、かろうじて空いていた1席に座り、壁のメニューを確認します。

 メニューはもちろんポルトガル語のみ。でも、ずらりと並ぶ先客たちの前には、一様に瓶ビールが並んでいるので、瓶ビールがあることはわかっています。

 はたして、メニューの右側、最上段に「CERVEJA 7.00」とありました。CERVEJA(セルベージャ)というのはビールのこと。この店にはありませんが、CHOPE(ショッピ)というのが生ビールのことです。

 お酒と、つまみに関する単語(名詞)は、まっ先に覚えてきたのです。

 すぐに目の前に注文を取りに来てくれた店のおねえさんに、

 「ウマ・セルベージャ、ポルファボール(英語だとビア・プリーズ)」と片言のポルトガル語で注文すると、

 「スコール?」と聞き返してくるおねえさん。スコール(SKOL)というのはビールの銘柄で、この辺のスーパーに行っても、ビールと言えばスコールといった感じで、スコールばかりが大量に並んでいるのです。

 「シン」とだけ答えます。シンは、英語のイエスと同じです。

 すぐに冷蔵庫にスタンバイされている瓶のスコール(600ml)が保冷ケースに入れられて、コップと一緒に目の前に出してくれます。こうしておいて、ポンッと栓を抜いてくれるんですね。

 外とつながっている(戸がない)タイプの酒場では、ビールは保冷ケースに入れて出してくれるところが多いようです。

 国によっては、ビールがあまり冷えてなかったりするのですが、ブラジルは日本と同じく、しっかりと冷してくれているのがありがたい。

 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッと、のどを鳴らしながら飲む1杯めのビールの、なんとうまいことよ!

「#$○&%$#%$▽#□?」

 ニッコリと微笑みながら、なにやら聞いてくる店のおねえさん。

 う~む。何を言ってるのかさっぱりわかんないけど、きっと「料理はどうしますか?」みたいなことを聞いているんだろうな。

「ナン(=ノー)」と言いながら、首を横に振ると、

「$▲◇# バタタ ○#%&□●◆?」

 と次なる質問を繰り出してくるおねえさん。バタタ(=ポテト)という単語だけわかったなあ。

 カウンター内の厨房中央部に置かれた金属バットの中に、大量のポテトフライが置かれていて、それが小皿のお通しとしてみんなに出されているようです。

 おねえさんはきっと、「お通しのポテトフライは食べるよね?」みたいなことを聞いてるんだろうな。

 コクンとうなずくと、すぐに小皿にポテトフライをついで出してくれました。(のちのお勘定から逆算すると、このお通しのポテトフライはサービスのようです。)

 あぁ~っ。それにしても、酒場で飲むビールはうまいのぉ。

 単身赴任社宅でも、これと同じビール(缶入りだけど)を飲んでるんだけど、ひとりで飲むのと、酒場で呑兵衛に囲まれて飲むのとでは、味わいがうんと違って感じます。

 言葉はほとんどわかんないんだけれど、少し向こうで、ビール瓶を3本ほど並べているおじさんが、すっかりできあがって大きな声で盛り上がっていたり、となりのカップルがビールを飲みながら楽しそうに語らっている様子も、実にいい。

 ポテトフライをつまみに、あっという間に1本めのビールを飲み終えます。

「ポルファボール。マイズマ・セルベージャ(すみません。ビールをもう1本ください)」

 近くを通りかかったおねえさんに、ビールのおかわりをお願いすると、保冷ケースから空き瓶を取り出してカウンター上に置いたあと、冷蔵庫から新しいビールを取り出して、また保冷ケースの中に入れてくれます。

 ビールを何本もおかわりすると、カウンター上にその空き瓶がどんどん並んでいくんですね。「河本」のホッピーみたいだ。

 このビール(600ml)が、1本7レアル(約320円)というんだから安いですよね。

「ウマ・リングイッサ、ポルファボール(ソーセージを1本ください)」

 ソーセージは1本が3.5レアル(約160円)。ビール用の冷蔵庫の前に、「Linguica, 1-3.50, 2-7.00, 3-10.50, 4-14.00, ……」と、まるで「宇ち多゛」のような換算表が貼ってあるので、きっとこれが名物に違いないと思ったような次第です。(実はこの店の名物は、別のものだったのですが、それついては後ほど。)

 ソーセージは奥の焼き台で、大きな串にずらりと並んで焼かれており、そこから1本取って小皿で出してくれます。横に添えられてるのは小さなビニール袋に入ったビナグレッチ(トマトと玉ねぎのビネガー和え)とファロッファです。

 午後3時を過ぎると、じわじわと閉店準備に入ります。昼の部はここまでで、あとは夜の部もあるのかな?

 それからもさらに30分ほど、ソーセージをつまみに2本めのビールをゆっくりと飲んで、1時間半ほどの酒場浴。

 ブラジルに来て初めての『ひとり呑み』のお勘定は、17.5レアル(800円ほど)でした。千円にも届かなかったなあ。

 ところでこのお店、私が発見できないだけかもしれませんが、「武蔵屋」と同じように、どこにも店名が書かれていないのです。

 なんていう店名なんだろうなあ、と思っていたら、店の中で出されたカード(たぶんお勘定用)に「Galeto Pekin, Desde 1979」(公式サイト)と書かれている。きっとこれが店名なんですね。

 帰宅後、辞書で調べてみたところ、galetoとは『若いおんどり』のこと。ということは、「ひな鶏 北京 1979年創業」ってな感じなんでしょうか。

 そう言えば、焼き台のところにたくさんの鶏が並んでました。その場ではメニューの意味が理解できなかったのですが、メニューにもまっ先にその「ひな鶏」が出ています。

 丸ごと1羽が26レアル(約1,200円)、半身が14レアル(約640円)、1/4身(胸肉かもも肉かってことなのかな?)が7レアル(約320円)という値段。半身の値段は「鳥房」と同じぐらいだ!

 この店の名物は、ソーセージではなくて、実はこの「ひな鶏」だったんですね。次回はぜひこの「ひな鶏」に挑戦してみたいと思います。

ガレト「ペキン」
ビールとお通しのバタタ
壁のメニュー
ビール2本め

リングイッサ

L字カウンターのみの店内

リングイッサの計算表

まもなく閉店

ブラジルの屋台は朝開く

朝の屋台
 毎日、公園の決まった一角で開店するこの屋台。夜が明けきらぬうちに、パンやチーズ、ハムなどの材料をそろえ、パステル(揚げパイ)を揚げ、それらを車にのせてやってきて、ここで店を開くんだそうです。

 こんな朝食の屋台が、1ブロックに1軒ずつぐらい店を出していて、それぞれ朝早くから人だかりするほどの人気店になっています。

 会社が休みの土曜日の朝。私もその屋台で朝食をいただいてみました。選んだのはチキンのパステル(パステゥ・ジ・フランゴ)に、とっても甘~いカフェオレ(カフェ・コン・レイチ)。

 この組み合わせで、料金は3.5レアル(160円ほど)と安いのも人気の理由なんでしょうね。

 はじめて食べたパステルも美味しかったですよ。


チキンのパステル
いつも誰かが食べてる人気の屋台

2014年7月11日金曜日

ブルーチーズでブラジル産の赤ワイン


 1週間の勤めを終えて、単身赴任社宅でゆっくりとワイン中。

 このワインはブラジル産。つまみは、ほんのひと切れのゴルゴンゾーラチーズです。

 酒盗と日本酒の組み合わせのごとく、ブルーチーズと赤ワインの組み合わせも、たまりませんなあ!!

 ちょっとだけ飲む予定だったのに、ちょっとだけでは終わりそうもない。ゴルゴンゾーラも、ひと切れではとても終わりそうにない。。。

 今日の目玉は、なんといっても昼食でいただいた、初のフェイジョアーダでした。ブラジル風の豚モツ煮込み。その詳細はすでにご紹介したとおりです。

 朝は、芋(マカシェイラ)の水煮に鶏肉の煮物。そしてハム入りのフランスパンにメロンと、カフェ・コン・レイチ(とっても甘~いカフェオレ)。

 私は芋を1個しか取ってませんが、まわりのブラジル人たちは、皿いっぱいに芋を取って、その上に鶏肉の煮物をのせてもらっている。

芋はまさに水煮で、味付けはなし。ねっとりとちょっと粘りっ気がある芋本来の味しかしない。でも、これに鶏肉の煮物を絡ませていただくと、絶妙な味加減になるからおもしろい。今日も朝から満腹だ!

 通勤バスの中から、満月を見ながら帰ってきての夕食は、いつものポルキロレストラン。内容も、ほぼいつもと同じだ。安心の味わいになってきているなあ。そして今宵も、ペットボトルの水を含めて10.81レアル(490円ほど)と安い!

 ポルキロレストランから歩いて3分ほどの単身赴任社宅に戻って、今はゴルゴンゾーラチーズをつまみに、ブラジル産の赤ワインをいただいているわけです。

 代わり映えのしない食生活だけど、これが美味しいんだからすばらしい。

社員食堂の朝食
社員食堂の昼食
ポルキロレストランの夕食