2015年9月27日日曜日

野生ワニ見学ツアー(Tour Focagem)


  大きいトカゲぐらいに見えるかもしれないけれど、これはメガネカイマン(アリゲーター)の子供で、70センチぐらいの大きさである。成長すると4メートル近くになるそうだ。

 現地ガイドさんの頭や服が濡れているのは、このワニを捕(つか)まえるのに、アマゾン河に飛び込んでくれたから。

 ワニやピラニアがいる河に飛び込むなんて、びっくりだ!


 18:30からの野生ワニ見学ツアーのために、その少し前に船着き場に出てみると、空には美しい満月が出ていた。


 今日9月27日はスーパームーン。満月と、楕円軌道における月の地球への最接近が重なって、地球から見た月の円盤が最大に見える日なんだって。


 出発時刻を待っているうちに、あたりはどんどん暗くなって、それに呼応するようにスーパームーンが美しさを増してきた。


 みんながそろったところで、スーパームーンと一緒に記念写真をパチリ。


 そして定刻の18:30、ボートへと乗り込んで、いよいよ野生ワニ見学ツアーへと出発だ。


 探照灯のようにボートから懐中電灯を照らすことで、野生のワニを探索する。

 野生のワニは、水面に目と鼻だけを出して浮いているんだそうで、その目に、懐中電灯の光が反射して赤く光るのだ。


 現地ガイドさんが河に飛び込んで捕まえてきてくれた野生のワニの説明を受けてから、みんなで記念撮影だ。

 同じ時間帯に、何艘ものボートが野生ワニ見学ツアーに出るんだけれど、本物のワニを見ることができないグループもあるらしい。

 そういったグループのために、このワニはいったんロッジの船着き場まで持ち帰られ、他のボートのみなさんにもお披露目されたあと、元の河にかえされた。

カボクロ集落訪問(Vista casa Caboclo)


 15:00、再びボートに乗り込んで、カボクロ集落訪問へと出発する。

 カボクロ(Caboclo)というのは、ブラジルの先住民(インディオ)のこと。

 アマゾン河流域には、今でも数多くの先住民たちが住んでいて、昔ながらの生活を送っている人も多いらしい。


 午前中に行った「サルの森」とは逆方向に走ること約10分。目指す先住民の集落に到着した。


 ブラジル全土でよく食べられるんだけど、ここアマゾンでも重要な食材がキャッサバ芋だ。

 マニオク、マンジョカ、マカシェイラなどと呼ばれる芋も、すべて同じもの。

 このキャッサバ芋の皮をむいて、大きなおろし金ですりおろす。


 これを専用の搾り器でギュッと搾ると、その搾り汁からタピオカができる。


 搾りカスも捨てるわけではない。大きなフライパンで炒(い)ると、ブラジル人の大好きなファリーニャ(キャッサバ粉)ができあがり、さらにその粉をバターなどで炒めるとファロッファができあがる。

 捨てるところなしの食材なのだ。


 少し内陸に入っていくと、道端にパイナップルがなっている。


 アマゾンでとれるパイナップルは、とくに甘くて美味しいんだそうな。

 パイナップルは1株に1個だけ、天に向かってできていくんだね。はじめて知った。


 さらに進むと、天然ゴムの採取場があった。

 ガイドの大塚さんが、昔ながらのロウソクのヘッドランプを頭に付けて、生ゴム(ゴムの木の樹液)の採取方法を教えてくれる。

 マナウスの繁栄は、19世紀末のゴム景気がきっかけ。

 アマゾンで天然ゴムが発見され、ヨーロッパから白人たちが押し寄せたのだ。

 昨日行ったアマゾナス劇場なども、そのころに建てられたものだ。

 その当時は、みんなこうして生ゴムを採取していたんだそうな。


 その採取場のすぐ横で、地元のおじさんが、生ゴムからゴムを作る実演をしてくれている。

 生ゴムを、木の棒に巻き取るようにしながら、地面に掘った窯(かま)の熱で、少しずつ固めていくのだ。


 おじさんの背後には、ゴムで作られた品々が並べられている。

 サッカーなども、『まずボールありき』で始まったんだって!

 アマゾンの先住民たちは、ずっと昔からゴムでできたボールを蹴り合って遊んでいた。

 ゴムの発見とともに、ヨーロッパ人がそのボールもヨーロッパに持ち帰り、各地に広まっていく中で、サッカーのルールもできていったんだそうな。


 再び船着き場近くまで降りてきて、なんとものどかなお土産屋さんに入る。

 壁の容器に並んでいるのは、木の実や、巨大魚ピラルクの鱗(うろこ)など。

 I藤さんは、ここで先住民の「吹き矢(ふきや)」を買ったんだけれど、帰りの空港で、矢の部分を没収されちゃった。残念!


 そしてボートに乗り込んでロッジへと戻る。

 アマゾン河ではボートは必需品だ。これがないと、どこにも行けない。

昼食はツクナレのフライ


 昼食はテントのような大屋根の下でのブッフェ形式。

 ロッジに泊まっている人たちはみんな、ここで食事をとる。

 主菜にはアマゾンの魚料理と、牛肉料理、鶏肉料理が、手を変え品を変えて、毎食出されるとのこと。


 ここに来たら、やっぱりアマゾンの魚料理だよね。

 昼食の魚料理はツクナレのフライ。

 ツクナレは、ブラックバスに似た肉食の魚で、大きなものは1m以上にもなるそうだ。10~11月ごろがもっとも美味しいらしいので、今はその直前といったところ。

 昨夜のタンバキもそうだったが、アマゾンの魚は臭みがまったくない。


 そしてもちろん、昼からビールをもらって、みんなで乾杯である。


 さらにツクナレのフライを取ってきて、飲みものはカイピリーニャに移行する。

 ツクナレのフライは、骨ごと揚げられているものの、日本で食べる『白身魚フライ』と同じような味わいと食感。

 これにタルタルソースをかけて食べたら、もっと美味しいだろうなあ。

 調味料置き場には、タルタルソースはもちろん、マヨネーズもないので、ブラジル・レモンを搾りかけていただいた。


 食後のデザートとして、パパイヤとチーズケーキ、そしてイチゴのアイスクリームを取ってきた。

 今朝食べたパパイヤにも種がいっぱい残っていたので、「仕込みがいい加減なのかなあ」と思っていたら、ここでもやっぱり種がいっぱい。

 ガイドの大塚さんによると、この種が美味しいんだという。

 どれどれと食べてみると、この種がワサビっぽい、ツンとした味わい。

 こいつはいいや!

 これまで種の美味しさを知らなかったことが残念なぐらいだ。

 ただしこの種、あまりたくさん食べると便がゆるくなってしまうんだそうな。


 最後はコーヒーで〆て終了。


 昼食後、次のアクティビティまでの間をハンモックに揺られてすごす。

 ビールとカイピリーニャによる酔いと満腹感で、とても気持ちがいい。

太陽が天頂を通過


 南緯4度のマナウスでは、9月30日ごろに太陽が天頂を通過する。(ちなみに南緯8度のレシフェでは10月12日ごろに太陽が天頂を通過する。)

 それから3日しか離れていない今日(9月27日)だって、太陽はほぼ天頂にあって、まっすぐ立つとその影は自分の真下にできるのだ。


 サルの森から、ジャングルロッジに戻ってきた我われは、昼食までの1時間ほどの間に、ロッジのまわりを散策してみることにした。

 この地域にはアサイーをはじめ、いろいろな植物がなっている。その中で、我われにも簡単にわかるのがカジュー(caju)、英語名だとカシュー(cashew)だ。

 先っぽにできる種の部分がカシューナッツで、根元の実の部分はカシュー・アップルと呼ばれ、ジュースにして飲んだりする。

 実(カシュー・アップル)がふくらむ前から、種(カシューナッツ)はしっかりと成長しているのがおもしろい。


 思いっきり熟(う)れると、カシュー・アップルの部分はよりアップル(りんご)らしくなる。

 ちなみにこの画像のカジューも、散策しているときに拾ったもの。しっかりと熟して、自分でポロリと落ちたもののようだ。


 さらに進むと、水着の人たちが水に浸かっているところに出た。

 川の水をためて、ロッジの天然プールとして使っているんだそうな。


 「こういうこともあろうかと思って、水着を着てきました」とI重さん。さっそく水着姿になって、天然プールへと入っていった。


 川に沿ってロッジへと戻り、さあ、そろそろ昼食だ。

サルの森訪問


 荷物を置いてひと休みしたら、エコパーク・ジャングルロッジならではのアクティビティ、「サルの森訪問」である。

 森林保護団体と動物保護団体との提携で、違法に捕まえられたりしたサルたちを保護して、森に帰すという活動を行っているんだそうな。


 ロッジに到着した時点で、宿泊期間中のアクティビティ予定表が手渡される。初日の今日は、「サルの森訪問」、「先住民の集落訪問」、「ワニ観察ツアー」が予定されている。


 予定の10:30に船着き場に集合し、少し離れたところにある「サルの森」にボートで出かける。

 ちなみに、今は雨季だからボートでスイスイと出かけられるが、乾季にはこのあたり一帯は水がなくなるため、歩いていかないといけなくなるそうだ。(歩くとけっこう遠いぞ!)


 「サルの森」の船着き場で降りて、砂浜をちょっと上がると、そこがもうサルの餌付け場所である。


 毎日、決まってこの時間帯に餌(えさ)やりが行われるので、その時間に合わせて見学を行っているとのこと。


 同じロッジから何隻かのボートでやって来るので、見物客もけっこう多い。


 決められた台の上に、たっぷりと餌がのせられるんだけれど、それらの餌があっという間になくなっていく。


 餌を食べ終えると安心したのか、見学者とサルたちを仕切る柵(さく)の上にのって、記念写真の撮影に応じる(?)サルも現れた。


 ひとしきり見学をしたら、またボートで10分ほどのロッジに戻る。

いざ、ジャングルロッジへ!


 アマゾン観光のベースキャンプは、ジャングルロッジという、アマゾンの自然の中にある宿泊施設だ。

 ジャングルロッジには、いろいろなタイプがあって、リゾートホテル風の至れり尽くせりのタイプから、電気や水なども制限されたキャンプに近いタイプまで様々。

 我われは、ここもATSツールにお任せして、日本人が不自由しないタイプのジャングルロッジでの「日本語ガイド付き2泊3日ツアー」(ひとり当たり約1,660R$、約5万円)をお願いした。


 マナウスでの朝は、午前7時のホテルでの朝食から始まった。

 ブッフェに並ぶ朝食は、比較的、簡単なもの。パンを切り開いて、ひとつはチーズとモルタデーラをはさみ、もうひとつには煮込みソーセージ(ポルトガル・ソーセージ)をはさんで食べた。果物やアサイーも、もちろんいただく。最後は砂糖を投入したコーヒーで〆るのも、ブラジルのお決まりだ。


 午前8時半。ホテルをチェックアウトして、日本語ガイドの大塚さんと合流し、ATSツールのバンでホテルを出発。


 マリーナ・タワー(Marina Tauá)という高級ヨットハーバーで、10人乗りぐらいの小さいボートに乗り換えて、アマゾン・ロッジのひとつ、エコパークに向かう。


 これから向かうエコパーク・ジャングルロッジは、大アマゾン河から見ると、支流の支流の支流ぐらいのところにある。


 それでもその『支流の支流の支流』が、日本では見たことがないぐらい広い。

 なにしろアマゾン流域9州の総面積は5千万k㎡以上。ブラジルの国土全体の61%を占めるほど広いのだから、支流の支流の支流だって、こんなものかもしれないよなあ。


 しばらくすると、真っ白い砂浜からツンと突き出した船着き場が見えてきた。どうやらここが目的地のエコパーク・ジャングルロッジへの入口らしい。


 船は横づけするのではなくて、先っぽだけを船着き場につけるのが、ここの流儀のようだ。その先っぽの1点から、ひとりずつ順番に下船する。


 そしてこれが、船着き場の横のビーチ。まるでリゾートビーチだなあ。


 そのビーチのすぐ奥に、フロント&ロビーがあり、ブラジルレモンを使ったウェルカムドリンクが用意されている。

 この黄色と黒のカクテル(ノンアルコール)は、アマゾン河の2大支流である、黄色い川(ソリモインス川)と黒い川(ネグロ川)のことを表現してるのかなあ。


 各部屋は、フロント&ロビーを抜けて、ゆるやかな上り坂をのぼった先に、ポツン、ポツンと「離れ」形式で並んでいる。


 室内はエアコンは効いているものの、とってもシンプル。今日からの2泊3日、お世話になります!

(以下は、ホテルでの朝食の追加画像です。)

アサイーは、アマゾンが本場
コーヒーには、ポン・デ・ケージョ