2015年11月28日土曜日

公園の屋台もこれで納め


 ひとしきり部屋の片付け、荷物の整理も終えた夕方、アパートの自室で、アーモンドをかじりながらビールを飲んだあと、ひとりで公園の屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」に出かける。

 「バイアーノ」は、基本的に毎週、水、木、金、土の4日間しか営業していないので、今夜が帰国前の最後の営業日なのだ。

 ビールはもう飲んできたので、いきなりカシャーサ「ピトゥ(Pitú)」のレモン割り(3.00R$、96円)をもらって、つまみにはカウジーニョ(カップスープ、3.00R$、96円)を注文する。

 合わせてピッカーニャ・アルゼンチーナ(8.00R$、255円)も注文しておくと、2杯めのカシャーサが出てくるのとほぼ同じタイミングで、ピッカーニャも出てきた。

 1時間半ほど、ゆっくりと飲んで、今夜のお勘定は17.00R$(543円)。

 初めてここに来たのは、昨年の8月末。ブラジルに到着してから2ヶ月後だった。

 ポルトガル語がうまくしゃべれないので、きちんとしたお別れのあいさつができないのが残念だ。いつもと同じように店を後にした。


朝食: ブラジル産のイワシの缶詰を入れた、サッポロ一番みそラーメン。予想どおり、これもいけるね!

昼食: ガッツリと炊き立てごはんが食べたくて、1合のごはんを炊く。おかずは、かえりちりめん佃煮、小梅干し、のり佃煮(ごはんですよ!)、金山寺みそ、そしてフリーズドライの豆腐のみそ汁。グイグイとごはんが進んだ。

朝食の食材は日伯それぞれ
イワシ缶入りみそラーメン
昼食は炊き立てごはん1合
夕食はまず、ビールとアーモンド
アパートの裏の公園に屋台
カウジーニョでカシャーサ

2015年11月27日金曜日

煮込みハンバーグ


 同じアパートのI和泉さんの部屋で、煮込みハンバーグをごちそうになる。

 私はブラジルでの勤務を終えて帰国するが、I和泉さんを始めとする、他の日本人社員のみなさんも、12月初旬から1月初旬まで、まるごと1ヶ月のクリスマス休暇で一時帰国する。

(実は私の赴任期間も、本来は12月末までの1年半の予定だったのだが、12月のほとんどが休暇になったため、1ヶ月前倒して、11月末をもって帰任することになった次第。)

 だからみんな、日本から持ってきたり、「まごころ通信」で購入した日本食材を『一所懸命に使う月間』に入っているのである。

 I和泉さんのこのハンバーグは、「ハンバーグヘルパー」という『ハンバーグの素(もと)』を使って作ったもの。

 このハンバーグの素には、乾燥玉ねぎ、パン粉、調味料などが入っているので、これにひき肉を混ぜて焼くだけで、おいしいハンバーグが作れるんだそうな。

 近くのスーパーには、牛肉100%のひき肉しかないので、ひき肉だけで料理をしようとすると、パサパサとした食感になってしまう。

 ハンバーグヘルパーには、大豆たん白とパン粉が入っているので、牛ひき肉だけでも、きっちりとまとまった感じがする。

 ただし、こちらの牛ひき肉は、最小単位が600グラムなので、一度ひき肉を買うと、ハンバーグが20個近くできてしまうのが玉に瑕(きず)なんだって。


朝食: どん兵衛鴨だしそば」。今日は何も足さず、何も引かず、基本の「鴨だしそば」を基本どおりに作る。「鴨だしそば」は汁(つゆ)がうまいんだ。たくさん飲んだ翌日は、やっぱり麺類がいいねえ!

昼食: マルタイの「冷し棒ラーメン」で、ニラたっぷりの冷やしニララーメンを作る。これで冷凍庫に残っていたニラも完食。かしわめしも1膳。

夕食: I和泉さんの部屋で煮込みハンバーグ。私は冷凍保存していた「かしわめし」と、キューピーマヨネーズで和えたヴィナグレッチを持参した。

どん兵衛「鴨だしそば」
ニラと玉子の冷やしラーメン
ヴィナグレッチのマヨネーズ和え
かしわめし

2015年11月26日木曜日

帰国が決まりました


 昨年7月にレシフェに来てから1年5ヶ月。

 今月末でブラジルでの勤務を終えて帰国することになりました。

 同じアパートに住んでいるS木さんも、今月末で帰国されるということで、今日は残る日本人社員のみなさんが、ステーキハウス「スペッタス(Spettus)」で送別会を開いてくれました。

 12月からは、私自身、はじめての本社(東京)勤務。

 平成13(2001)年10月から始まった、14年間におよぶ単身赴任生活にも、ここでいったん終止符を打つことになりました。

 転勤するときはいつもそうなのですが、今の職場、今の酒場、今の住環境を離れることの悲しさが半分。新しい職場、新しい酒場、新しい住環境への期待が半分。

 来月からは東京でがんばっていきたいと思います。


朝食: 煮込みソーセージ(salsicha ao sugo、サウシーシャ・アオ・スーゴ)、クスクス(cuscuz)、甘いトウモロコシ・スープ(munguzá、ムングザ)、チーズパン(pão com queijo、パン・コン・ケージョ)、メロン(melão)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。今日(11/26)がブラジルでの最終勤務日。朝食のクスクスをいつもより多めに皿に取った。この先、こんなに頻繁(ひんぱん)にクスクスを食べることは、きっとないだろうなあ。

昼食: フェイジョアーダ(feijoada)、ライス(arroz branco、アホース・ブランコ)、スパゲティ(macarrão espaguete ao alho e óleo、マカホン・エスパゲッチ・アオ・アーリョ・イ・オーリオ)、コーヴィ(couve)、スイカ(melancia、メランシア)、みかんジュース(suco de tangerina、スーコ・ジ・タンジェリーナ)。ブラジルの社員食堂での最後の食事は、ブラジルの国民食「フェイジョアーダ」だ。今日のブッフェには、ちゃんとコーヴィ(ケールの炒めもの)も並んでいた。これでオレンジ(laranja、ラランジャ)が付いてたら完璧なんだけどなあ。みかんジュースがあるから、いいことにするか。

夕食: S木さんと私の送別会で、ステーキハウス「スペッタス(Spettus)」。サーロイン・ステーキ(Beef de Chorizo)とアルゼンチン・ピッカーニャ(Picanha argentina)を中心に牛肉を堪能。2時間近く楽しんで、お勘定(サービス料10%付き)は12人で2,054.03R$(67,284円)、ひとり当たりの単純平均は171.17R$(5,607円)だった。二次会は、I和泉さん、I重さん、I泉さんと4人で、公園の屋台「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」。さすがにもう肉は食べられないので、フェイジョン(黒豆)のカップスープ(caldinho、3.00R$、98円)に、カシャーサのレモン割り(3.00R$、98円)をひとり3杯ずつもらって〆とした。お勘定は、ひとり12.00R$(393円)ずつ。

社員食堂の朝食
煮込みソーセージ
社員食堂の昼食
フェイジョアーダ
ステーキハウス「スペッタス」
ステーキやシュハスコが回ってくる
二次会は公園の屋台で
カシャーサとカウジーニョ

2015年11月25日水曜日

新たな屋台を開拓する


 毎週、木曜日が恒例の「屋台の日」なんだけれど、今週は木曜日に飲み会の予定が入っている。

「それじゃ、その前日の水曜日に屋台に行こう!」

 かねてから、そんな話になっていたのに……。

 屋台に行くのを楽しみにしながら会社から帰ってくると、なんと! その屋台、「シュハスキーニョ・バイアーノ(Churrasquinho Baiano)」が出ていない。

 今日は一日中、いい天気だったので、けっして天候のせいではなさそうだ。

 ガックリとしながらアパートに帰り、かえりちりめんの佃煮をのせた冷やっこをつまみにビールを飲んでいると、I重さんから電話がかかってきた。

「いつもの屋台の、1本北側の道にある屋台に、K野さん、I和泉さんと一緒に来てます。どうですか?」

 おぉっ。前々から気になってたけど、まだ行くことができていない屋台だ。大急ぎでビールと冷やっこをやっつけて、大急ぎで屋台へと向かい、みんなと合流。

 店は老若、二人の女性でやっていて、若いほうが店主のようだ。

 この屋台にはメニューはないものの、屋台の上に実物の見本が置いてあり、それを見ながら選べる。

 牛肉(カルニ)、鶏肉(フランゴ)、ソーセージ(リングイッサ・カラブレーザ)、牛ひき肉(カルニ・モイーダ)、鶏肉のベーコン巻き(フランゴ・コン・ベーコン)など8種類ほど、あるようだ。

 味付けは、他のブラジル料理と同じように、基本的に塩。

 「バイアーノ」の串焼きよりも、塩味は薄くて、食べやすいかな。

 ファロッファ(キャッサバ粉を炒めたもの)はあるけど、ヴィナグレッチ(野菜のマリネ)は、今日はないそうだ。

 飲みものはビールから始めて、カシャーサ「ピトゥ(Pitú)」のレモン割りへ。

 途中で「ピトゥ」がなくなって、年配のおばちゃんが、すぐ近くのスーパーに買いに走ってくれる。

 「ピトゥ」がない間は、蜂蜜ブランデー「アルカトラォン(Alcatrão)」をもらう。

 午後10時前まで楽しんで、お勘定は4人で86.00R$(2,845円)、ひとり21.50R$(711円)ずつのことろを、K野さんがドンと50.00R$札を出してくれたので、他の3人は12.00R$(397円)ずつとなった。ありがとうございます。


朝食: 鶏こま肉煮(iscas de frango、イスカス・ジ・フランゴ)、クスクス(cuscuz)、キャッサバ芋(macaxeira、マカシェイラ)、ハムパン(pão com apresuntado、パン・コン・アプレズンタード)、パパイヤ(mamão、ママォン)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。大好物のキャッサバ芋なんだけど、バットの中のキャッサバ芋は残り少なくて、小さめで白く煮えているものが見当たらない。みんなそういうのから取っていくからなあ。仕方なく少し大きめで黄色っぽいのを取ったところ、やっぱり内部が硬かった。キャッサバ芋(マンジョカ)は、白くなるまでよく煮えて、トロッとしてるのがおすすめです!

昼食: 牛肉の玉ネギの炒め(bife acebolado、ビッフィ・アセボラード)、茶豆煮(feijão carioca、フェイジョン・カリオーカ)、ライス(arroz branco、アホース・ブランコ)、スパゲティ(macarrão espaguete temperado、マカホン・エスパゲッチ・テンペラード)、バナナ(banana)、マンゴー・ジュース(suco de manga、スーコ・ジ・マンガ)。今日の主菜には煮込みステーキ(bife de panela、ビッフィ・ジ・パネーラ)が出る予定で楽しみにしていたのに、ブッフェから主菜のところに進むと、なんとその煮込みステーキがちょうどなくなっていた。次のが出てくるまで、並んで待ってるのもなんなので、となりのレーンに移ったら、そっちにも煮込みステーキはない。仕方なく、牛肉の玉ネギの炒めをもらった。これもこれで嫌いじゃないんだけどね。心の中で「煮込みステーキを食べる」という準備が整っていたから、ちょっとガッカリしただけ。


夕食: K野さん、I和泉さん、I重さんと私の4人で、新しい串焼きの屋台。名前や、それぞれの料理の単価はわからない。お勘定は4人で86.00R$(2,845円)だった。

社員食堂の朝食
鶏こま肉煮、キャッサバ芋
社員食堂の昼食
牛肉の玉ネギの炒め
佃煮をのせた冷やっこでビール
新しい屋台は女性二人で切り盛り
ピトゥのレモン割り、アルカトラォン
小ぢんまりとした屋台空間

2015年11月24日火曜日

サーモン親子軍艦


 どうですか! このビジュアル。

 イクラ軍艦巻きの、海苔(のり)の代わりに、生のサーモンが巻かれている。

 たっぷりのイクラがいいねえ!

 ここは、同じ会社のMシェリさんがオーナーの「ハンタイ寿司」。

 日本から見ると、地球の反対側にあたるので「ハンタイ寿司」という店名だ。

 こんなお寿司を、ブラジルで食べることができて幸せだ。

 とっても器用な板前のレオさんに感謝、感謝である。


朝食: ポルトガル・ソーセージ(salsicha à portuguesa、サウシーシャ・ア・ポルツゲーザ)、クスクス(cuscuz)、スープ(sopa)、モルタデーラ・パン(pão com mortadela、パン・コン・モルタデーラ)、バナナ(banana)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。事前のメニューでは、クスクスと一緒に、ムングザ(munguzá)という、トウモロコシで作った、甘くてドロリとしたスープが出る予定だったんだけど、実際にブッフェに並んでいたのは、砕いたマカロニと、さいの目に刻んだニンジン、ジャガイモなどで作ったスープだった。最近、ときどき出てくる「おじやスープ(canja、カンジャ)」の、ごはんが、砕いたマカロニに代わった感じかな。

昼食: 牛肉焼き(bife grelhado、ビッフィ・グリリャード)、黒豆煮(feijão preto、フェイジョン・プレート)、ライス(arroz)、ペンネ・パスタ(macarrão penne、マカホン・ペンニ)、サラダ(salada)、オレンジ(laranja、ラランジャ)、グアバ・ジュース(suco de goiaba、スーコ・ジ・ゴイアーバ)。とても薄い牛肉だったので、安心して牛肉焼きを選んだら、これがとっても硬かった。噛みしめると味が出るタイプだ。


夕食: 先日、屋台で一緒に飲んだ若手商社マン、U佐美さんとO田さんから、「造船所が見てみたい」、「美味しいお寿司が食べたい」というご希望をいただいたので、その両者をいっぺんに実現。まずはうちの会社で造船所見学をしてもらったあと、終業後はI和泉さん、I重さん、私も一緒に、ポルト・ジ・ガリーニャス(Porto de Galinhas)の「ハンタイ寿司」へ。オーナーのMシェリさんも一緒に来てくれた。たっぷりと食べて飲んで、お勘定は5人で600R$(19,700円)ほど。ひとり当たり120R$(4千円弱)ずつだった。

社員食堂の朝食
ポルトガル・ソーセージ
社員食堂の昼食
牛肉焼き
ハンタイ寿司の酢の物
刺身盛り合せ
日本酒で作ったサケリーニャ
寿司の盛り合せ
炙りサーモン
サーモン親子軍艦

2015年11月23日月曜日

ブラジル風「冷し中華」


 なぜブラジル風なのかというと、冷し中華の具材としてヴィナグレッチ(vinagrete)がのっているのだ。

 ヴィナグレッチというのは、それぞれ細かく刻んだトマト、玉ネギ、ピーマン、コリアンダーを、お酢と油で漬け込んだ野菜ソース。

 ファロッファ(farofa)という、カリカリに炒めたキャッサバ芋の粉と一緒に出されることが多い。

 ブラジルではこれらを、炭火焼きの肉にからめて食べるのである。

 今回は、このヴィナグレッチの素(もと)となっている刻んだ野菜を、味付けすることなく、そのまま冷し中華の上にのせて、麺と一緒にいただいた。

 予想どおりサラダっぽい感覚で美味しいし、なにより簡単にできるのがいいね!

 ブラジルは今、1日1日と夏に向かっているところで、昼間の気温が30℃を超えるようになってきた。

 冷たい麺類が美味しい季節になってきたのである。


朝食: 牛肉煮込み(guisado、ギザード)、クスクス(cuscuz)、サツマイモ(batata doce、バタタ・ドーシ)、ソーセージ・パン(pão com salsicha、パン・コン・サウシーシャ)、スイカ(melancia、メランシア)、カフェオレ(café com leite、カフェ・コン・レイチ)。主菜のところに「牛肉煮込み」と「煮込みソーセージ」の二つが並んでいて、どちらかを選んでいる。両方を選んだ人は、両方が少量ずつつがれている。私は牛肉煮込みを選択した。あとでメニューを確認すると、今日の主菜は「牛肉煮込み」で、パンに入れるべき具材が「煮込みソーセージ」だった。だから、本当は黙っていても両方ともが、それぞれ普通の分量ずつ、つがれないといけなかったんだろうな。(今週のメニューは、月曜日の午前中に発表されるので、この朝食を食べる時点では、まだわかっていないのでした。)

昼食: 肉団子のトマト煮(almôndegas ao molho pomodoro、アウモンジガス・アオ・モーリョ・ポモドーロ)、目玉焼き(ovo frito、オーヴォ・フリット)、茶豆煮(feijão carioca、フェイジョン・カリオーカ)、ライス(arroz branco、アホース・ブランコ)、スパゲティ・ミートソース(macarrão espaguete ao molho bolonhesa、マカホン・エスパゲッチ・アオ・モーリョ・ボロニェーザ)、サラダ(salada)、メロン(melão)、ガラナ・ジュース(suco de guaraná、スーコ・ジ・グァラナ)。今日の主菜は「肉団子のトマト煮」、「目玉焼き」、そして「鶏肉(切り身)と玉ねぎの炒め(filé de frango acebolado)」から2品(もしくは同じものを2回)選ぶ。肉団子と目玉焼きを選んで、ボリュームが少ない分をスパゲティでカバーした。メニュー上では「スパゲティ・ミートソース」ということになってるんだけど、毎度のことながら、その具材はほとんどない。日本で食べるスパゲティ・ミートソースを想像してはいけないのだ。

夕食: 新宿中村屋の「カラダのミカタ 玉ねぎと6種野菜のトマト仕立てスープ」と、ブラジル製の塩ピーナッツをつまみに、カシャーサ「ピトゥ(Pitú)」の青汁割りを飲んだあと、味のマルタイ平打冷し中華」と、近所のスーパー「フルータリア(frutaria)」で買ってきた「ヴィナグレッチの素」(2.91R$、96円)で、ブラジル風・冷し中華を作る。食後は「イチローズモルト」のストレートで〆。

社員食堂の朝食
牛肉煮込み
社員食堂の昼食
肉団子のトマト煮
ピトゥ青汁割りとレトルトスープ
〆は「イチローズモルト」